男性型脱毛とは？

通常、１つの毛根より伸びる頭髪は、２～７年程度かけて太くしっかりと成長し続けます。

しかしながら、男性型脱毛ではその成長期間が短くなってしまうため、細く短いうぶ毛のようなものばかりになってしまいます。



男性型脱毛は、通常、４０歳頃からゆっくりと進行しますが、２０代から見られる場合もあり、それぞれ壮年性脱毛、および若年性脱毛との故障もあります。

一方、老化による細胞の働きの低下の結果、頭髪全体だけでなく全身に生じる老人性脱毛は、男性型脱毛とは異なるものです。



男性型脱毛の原因として、男性ホルモンの関与が一般的にもよく知られていますが、中でもＤＨＴの関与が強く示唆されています。

一方、実際にはＤＨＴを始めとする男性ホルモンの増加が見られない例が多く、男性ホルモンと毛包内に発見している受容体との親和性の違いや、その結合により後に誘導される遺伝子発現パターンの個人差も、脱毛の有無に大きく影響しているとの説があります。

なお、男性型脱毛は、特に病理的な異常も認められず、肌の色やシワの多少などと同様の外見上の特徴と認識されており、普段使われている「男性型脱毛症」の呼称は正しい表現ではなく、さらに、完全に毛が抜けるわけではないので、疎毛あるいは薄毛化と呼ぶのがふさわしいとの意見があります。

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